Windows10へのアップグレード(続編)

2015年11月20日 16:18
前回、Windows10のアップグレードに関する情報をお伝えしましたが、今回はその続編です。
 
弊社のお客様でもすでに数名の方が自分でアップグレードを行い、その結果様々なトラブルに見舞われたという報告がありました。無料配布が始まってから3ヶ月以上経ちましたが、まだ注意しなければいけない点が残っているので、使用している人が多いソフト(アプリ)を中心に解説してみます。
 
1)Officeソフト(ワード&エクセル)
 Office2007以降のバージョンであればそのまま引き継がれますが、再インストールが必要になる場合もあるので、DVDメディアもしくはプロダクトキーは準備しておきましょう。
 
2)セキュリティソフト
 最も使われていると思われるウイルスバスター、ノートン、マカフィーの3つについて調べたところ、すべてWindows10に対応したバージョンにしておく必要があります。ここで大事なのは、Windows10へのアップグレード作業を行う前に各アプリのバージョンアップをしておく必要があるということです。
 
3)はがき作成ソフト
 筆まめ、筆ぐるめ、筆王といったソフトを使っている人は多いと思いますが、これも2)と同様、事前にWindows10に対応済みのバージョンにしておく必要があります。未対応のバージョンを使っている方は要注意です。
 
4)Skype(デスクトップ版)
 Windows10に自動的に引き継がれますが、そのままではログインできないという現象が起きています。その場合はアップグレードの後、次の操作が必要になります。
Skypeアイコンを右クリック→プロパティ→「互換モードでこのプログラムを実行する」にチェック→OS一覧から今まで使用していたOS(例:Winsdows8)を選択→OK。
 
5)もともとインストールされていたおまけソフト
 PC購入時にもともとインストールされていたメーカーが独自に開発した便利ソフトなどを使っていた方は要注意です。Windows10導入後に使えなくなる可能性が高いです。Windows10に対応したものが用意されているか否かを各PCメーカーのホームページで事前に確認しておきましょう。「Windows10への対応」といったページが用意されているはずです。
 
6)メール
 メールソフトとしてWindowsLiveメールやOutlookを使っている場合は、そのままアプリごと引き継がれます。Windows10には「メール」という名称の標準メールソフトがありますが、これを使う場合は改めてアカウントの設定が必要になります。
 
7)データ類
 ライブラリに保存してあったドキュメント、ミュージック、ピクチャー、ビデオはそのまま引き継がれます。ただし、念のためにアップグレード前にバックアップをとっておきましょう。
 
8)Edge(エッジ)について
 Windows10の標準ブラウザ”Edge”は表示速度が速くて快適ですが、アドオンと呼ばれる拡張機能が未対応です。どうやら未だ開発途上のようです。セキュリティ面で不安があるので弊社としてはオススメできません。アドオンが導入されるまでは今まで通りIE(インターネットエクスプローラー)を使いましょう。
 
以上のように、ご自身でWindows10にアップグレードする場合は普段自分が愛用しているソフトが対応済みであるかどうかを吟味してから行ってください。また、リカバリディスクがない場合はアップグレード前に作成しておき、万が一の場合に元のOSに戻すことができるようにしておきましょう。作製方法は機種によって異なりますので、各PCメーカーのホームページを参考にしてください。
 
弊社では事前チェックからデータのバックアップ、アップグレードなど一連の作業すべてを代行するサービスも実施しています。少しでも不安がある場合はお気軽にご相談ください。